当職、さりげなく毎年チェックしているのですが、裁判所データブックが今年も更新されました。

http://www.courts.go.jp/about/databook2019/index.html

いつも気にするのは第2部の事件統計。

平成30年度の民事行政事件の新受件数は1,552,708件

これはピーク時の平成15年の3,520,500件の半分以下。このころは、いわゆるクレサラ事件(過払い含む)が最盛期だったころだと思います。

過去をさかのぼると、昭和55年から60年くらいの頃が同じくらいの件数です。

その頃の弁護士数が約12000人に対し今は4万人超ですし、さらに司法書士も簡裁代理権があることを考えると、そりゃ弁護士も余剰と言われますね。いや、今でも弁護士足りない地域はあるのですが、都市部に集中しがちなのが問題ですね。

 

逆に、家事事件は過去最多の 1,066,384件。

恐らくは、その多くを成年後見関連が占めていると思われます。近時の高齢化を見ればこの傾向はしばらく続きそうですね。

当事務所も、後見事件や財産管理事件が増加傾向にあるイメージです。

これらの仕事、かなり手間暇もかかるのですが、業務をしていて面白いと感じることも多いです。今後もこの分野に力を入れていきたいと思います。