最近、成年後見に関して2つほどニュースが出ました。

①最高裁「成年後見人は親族が望ましい」

https://www.asahi.com/articles/ASM3L54SDM3LUCLV00X.html

②成年後見人の報酬見直しへ

https://mainichi.jp/articles/20190323/k00/00m/040/337000c

②については、色々言いたいことは山ほどあるけど、一方当事者でもあるので自重しておきましょう・・・。

①については、原則親族というのは個人的にも望ましいと思いますが・・・。

 

ちなみに、成年後見制度開始当初は原則親族で、平成12年ころも同様の傾向でした(親族後見が90%超)が、平成30年では親族後見の割合は23.2%まで低下。数字としては大逆転しています。

 

さて、こんな状況で出た報道ですが、現場は対応しきれないだろうなぁ、というのが正直なところ。

とはいえ、裁判所として報道のような考えで進めていくのであれば、極力親族に後見人になっていただきつつ、それを専門家がフォローしていく、という形に落ち着かざるを得ないでしょう。

具体的には、専門家が後見監督人になったり、後見制度支援信託のお手伝いをしたり、という形でフォローしていく、ということですね。

 

しかし、最近やたらと成年後見制度を敵視するような報道が多くて辟易しています。

まぁ、問題が生じないような案件はそもそもニュースにならないですからね。