さて、毎度放置気味のHPで申し訳ありませんが、こんな日ぐらいは更新しないと色々と怒られそうです・・・。

 

震災から2年が経過しました。被害が継続している状況で、果たして「経過した」と言っていいものか甚だ疑問ですが。被災地では未だに「震災関連死」が増え続けている状況で、特に福島県が突出しています。長期にわたる、そして先の見えない避難生活の苦痛が、確実に被災者・被害者にダメージを与え続けています。

 

とはいえ、この2年という区切りでマスコミが大々的に報道することにはそれ相応の意義があると思います。被災地から離れれば離れるほど、震災の風化は顕著です。元福島県民の私などは積極的に被災地の情報を得ようとはしていますが、逆にそうでもしなければ被災地の情報はほとんどと言っていいほど入ってきません。より多くの人たちに、被災地の現状を知っていただきたいと思います。

 

先に触れた震災関連死に見られるように、特に福島県の原発事故避難区域においては先の見えない状況が続いています。被害者の多くの人々は、当初2,3日で帰れると思っていたそうです。それが、避難生活はもうすでに2年経過し、3年目に突入しようとしています。そして、被害者の目前には、東京電力の賠償の問題、警戒区域の見直し、仮の町構想など、未だに問題が山積している状況です。特に問題なのは、東京電力の賠償の問題です。

被災地の司法書士に話を聞くと、東京電力の賠償は日を追うごとに微妙に請求をしづらいように変化しつつあるそうです。一括賠償をせず都度損害を証明しなければならない形式にしたり、ある損害の項目が突然無くなったり・・・。また、鳴り物入りで始まった原子力賠償紛争ADRも、当初の期待したものとはちょっと違うようです。政府の賠償指針から大きく離れてはくれません。

以前、被害者に電話帳のような請求書が送り付けられました。それはおかしい、と声が上がりました。結果、多少なりとも改善されました。また、合意書に謎の清算条項が印刷されていました。それはおかしいと声が出ました。結果、その清算条項は削除されました。今の国や東京電力に対抗することができるのは、市民、国民の声なのです。是非皆さん、おかしいと思うことがあったら声を上げてください。それが圧力となり、是正への動きとなります。

 

被災地は闘っています。色々なものと。

だから、被災地にいない私たちは、できる限りそれをバックアップしていきませんか?