最近、司法書士界隈で話題になっていること。それは、定額小為替の手数料です。

恐らく、一般の方のほとんどは、「定額小為替?なにそれ?」となるかと思いますが、ビジュアル的にはこんなものです。

相続登記では被相続人の出生から死亡に至るまでの戸籍謄本等を取り寄せる必要があるのですが、本籍が遠隔地である方も多々いらっしゃいます。その場合には郵送にて戸籍謄本等を取得するのですが、その際の手数料の支払いに定額小為替を使用します。

で、この定額小為替のゆうちょ銀行の手数料が来年から大幅に値上げになるのです。大幅なんて生易しいものではありません。2倍です、2倍。1枚100円から200円になるのです。地味に痛いです。

https://www.jp-bank.japanpost.jp/aboutus/press/2021/pdf/pr210702.pdf

まぁ、割と手間がかかる仕組みとかを考えると仕方がないかと思うところはありますが、いきなり2倍というのはいかがなものかと思いますね・・・。もう少し漸次的に値上げすることは出来なかったんでしょうか?ちなみに、この定額小為替、平成19年の郵政民営化の際には、手数料をそれまでの1枚10円から100円に大幅に値上げしていまして(10倍!)、それに続いての今回の値上げです。ここ10数年の間に20倍になってしまいました。

除籍を含めて戸籍の情報はほとんどデジタルデータ化していますので、どこの戸籍でも最寄りの役所で取れるようにしてくれればこんな事を気にすることもなくなるのですが。登記情報は全国の法務局で取得できる(ネットでも取得できる)ことを考えれば技術的には可能だと思いますし、戸籍の管轄は実は各市区町村ではなく法務局ですので(各市区町村は戸籍事務を受託しているだけ)、役所の管轄的にも問題はないと思うんですがね。